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建物に利便性や快適性を付加する「設備設計」

機械設備設計 大槻 友也 Tomoya Otsuki

機械設備設計主任 2020年 中途入社

現場と設計、二つの経験を活かしたい

給排水・空調設備の現場代理人を10年送風機メーカーで機械設計を4年経験し、東京から新潟にUターンして、当社に入社しました。入社の決め手は、施工現場での経験と3Dでの機械設計の経験の両方が活かせることでした。そもそも設備という分野を選んだのは、設計の中でも建築物に機能を与える設備設計という職種に強みを感じたからです。この業界に携わる人も少なくなってきているので、極めていけば、会社の規模に関わらず勝ち残れると思っていました。

今は、公共施設から、銀行・事務所・学習塾・温泉・工場など様々な建物の給排水衛生設備・空調換気設備・消火設備の設計を担当しています。物件によって設備はいろいろ違うので難しい反面、毎回が新鮮でおもしろく、手ごたえを感じています。転職後に二級建築士資格を取ったので、守備範囲がさらに広がっています。

意匠と設備のマッチングを図る

設備設計で大切なのは、建物に利便性や快適性という有効な機能を付加することですが、機能性だけではなく、意匠とのマッチングも必要です。いかに建物のデザインと調和しているか、あるいは引き立てられるかをいつも考えます。バンドでいえば、ベースやドラムのような存在ですね。

新築では、意匠設計図に機器を組み込み、セクションごとに設備図を作成しますが、改修では、設計前に現場の調査、クライアントの要望や課題の聞き取りから始めます。また、改修で実際の建物と図面に不整合がある場合や、コンクリート内部で管と鉄筋が干渉することが予想される場合などは、現場に掛けつけます。当社は今、BIM活用を始めたところですが、将来的にBIM活用が進み、3Dモデルの設計図に設備・メンテナンスのデータまで一元化されると、こうした対応はぐっと軽減するはずです。

持続可能な社会の構築を

設備の今後には大きな流れが二つあります。ひとつは、持続可能な社会の構築です。省エネ、クリーンエネルギーの活用が進み、新潟でも地中熱や雪室利用に対応する設備設計が求められていますが。この流れはさらに加速すると考えられます。もうひとつは、労働者の働き方改革を目指して、工場の環境を改善する動きです。メーカー在籍時に、工場に向けて換気や排熱のための大型送風機をオーダーメイドで設計していたので、そのノウハウに新たな知識を加えて、積極的に手掛けていきたいと思います。

自分が設計した施設を利用者があたりまえに使っている様子を見るとしみじみとうれしいです。でも、いつか、一見意匠のようにも見える、かっこいい設備を設計して組み込み、見る人を楽しませてみたいです。

応募者へのメッセージ

東京だけが挑戦の場ではありません。新潟にも大型施設やハイテク工場があり、挑戦の機会が待っています。私はそれまでの経験と資格が活かせて、新しい勉強をしながら成長していける会社を探し、当社に出会えました。Uターン後も自分が変わり続けていけるかは大事なポイントでしたから。

暮らしについていえば、新潟は大いにプラス。新幹線や高速、空港があり、都市機能がコンパクトにまとまっていて便利ですし、自然が豊かでアウトドアが手軽に楽しめます。子育てには本当にいい環境だと思います。毎日、日本海に沈む美しい夕日が見られる環境は、そうそうないと思いますよ。