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安全性、施工性、経済性を担保する「構造設計」

構造設計 堀田 雄士 Takehito Hotta

構造設計課長 2019年 中途入社

好奇心とスキルアップを目指して

構造設計は大学時代に専攻したことでもあり、やりがいを感じています。以前は構造設計専門の設計事務所で働いていましたが、心機一転の気持ちで、現在に至ります。

当社は意匠と設備の各部門のある総合設計事務所です。同じフロアには意匠や設備設計者がおりますので、不明点や細かな事をダイレクトにスピーディーにやり取りできることは良い環境だと思います。意匠、設備とタイムリーに情報共有しやすい環境だからこそ、構造設計としてどんなクオリティを目指せるか、日々考えていることです。

安全性とデザイン性のバランスをとる

構造設計は、用途指定や法制度の条件、地盤や気象などの条件を踏まえ、意匠設計に対して、柱や梁などの骨組みの仕様を考え、まとめる仕事です。安全性の担保はもちろん重要ですが、過度に考えすぎると時にデザインに影響したり、施工性が劣るような仕様になったり、場合によっては予算オーバーになることを留意しなければなりません。こういうことは頭では分かっていますが、時に難しいなと感じることは多いです。いつも第三者の視点で自らの取り組みを確認する必要はあるなと感じています。

強度があっても柱が細すぎると不安を与える印象となったり、かと言って太過ぎると時にクレームに。配筋納まりなどの検討は、机上でいかにリアリティを再現できるか等々、考えることは多いですが、抽象的な言葉である安全性、施工性、経済性、デザイン性を自分なりに考え、丁度いい塩梅の設計を目指していきたいと思っています。自分が設計した構造体が空間に対してちょうどいいプロポーションで、イメージしたスケール感でぴったりくるのを見ると、やっぱり建築設計は楽しいなとやりがいを感じます。

災害に負けない建物を

私の希望は、できるだけ多くの建築に関わり、多種多様の構造設計をすることです。当社への転職を決めた理由の一つも、多岐にわたる建築物を手掛けていることでした。意匠・構造・設備とチーム体制で仕事を進めているので、各分野の社員が増えて、より多くの経験ができようになるといいなと思っています。

また、構造設計については「こうしたい」という積極性と「こうでなければならない」という責任感が必要です。阪神淡路大震災を受けて建築基準法が変わったことの効果が、図らずも東日本大震災で実証されたように、構造設計が担う安全性は、地震などの災害が起きて初めて立証できるものです。難しい点は多いですが、それ故自らの見識を高め、謙虚な気持ちで取り組む必要があると思います。今、目の前で見えないことをお客様に理解してもらうのは簡単ではありませんが、綿密なやり取りを通して、必要性を正しく知っていただき、安全な街づくりに関わっていきたいと思います。

応募者へのメッセージ

構造設計一級建築士という資格は2005年の耐震偽装事件があって生まれた、建築では新しい資格です。このように、建築界には事件や災害を受けて、新しい資格や建築基準が生まれ、安全性の向上を叶えるという側面があります。今後、自然災害が激甚化すれば、新しい基準や資格が生まれるかもしれません。

だから、「新しいことをやってみたい」「資格取得をめざしたい」という気持ちは大事です。興味があり、やってみようと思うなら、ぜひ挑戦してください。私は転職で新しい場を得て、充実した毎日を送っています。これからもっと多くの建築物を造っていきます。